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こんな症状ありませんか?

Isn't there such symptom?

動悸がする

動悸がする!? 専門医が解説

症状

  • 何回かに1回、脈が飛ぶ。
    トク・トク・トク・トク(ン)・トク・トク
  • 急に脈が速くなる、息苦しくなる。
    トクトクトクトクトクトクトクトクトクトクトクトクトクトクトクトク
  • 脈が遅くなる、めまいがする、気を失う。
    ドクン ・ ドクン ・ ドクン ・ ドクン

不整脈の可能性は40%程度

不安や緊張、精神的ストレスでも脈が速くなることがあります。
これは自律神経の働きによって体が興奮して起こる生理的な反応です。動悸を感じるのは必ずしも心臓病や不整脈などの病的なときばかりでなく、運動や精神的ストレスによって頻脈になったとき・血圧が上昇して心機能が亢進したときに動悸を自覚することがあります。また、単に精神的要因だけで動悸を訴える場合も少なくありません。
このように動悸には期外収縮という特に治療の必要がないものが多いですが、なかには心房細動という脳やその他の臓器に血栓症を起こすもの、心室頻拍症・心室細動という命にかかわるものまで種類は様々です。不整脈の種類を調べるためには通常の心電図以外にホルター心電図が行われます。さらに不整脈の原因を調べるためには心エコー、血液検査、冠動脈CT検査などが行われます。

脈が飛ぶのは、老化に伴う「シミ・しわ」と同じ

トク・トク・トク・トク(ン)・トク・トクのように、脈が 飛ぶ・一拍抜けると感じる動悸が「期外収縮」です。 最もよくみられる動悸の種類で、期外収縮には上室性期外収 縮と心室性期外収縮があります。この不整脈は、ほとんどの 健康な人が持っているといわれています(上室性期外収縮は 健康成人の90%以上に、心室性期外収縮は50%近くにみられ るといわれています)。 基本的に期外収縮は放置しておいて問題ないものが大半なの ですが、時として他の心臓病(心筋梗塞や心筋症など)を伴っ ている場合があり注意が必要です。

治療が必要な不整脈と言われたら

●頻脈生不整脈(脈が速くなる病気)と言われたら 頻脈生不整脈で代表的な心房細動とは、心房が細かく動くことで起こる不整脈です。心房が震えるように動いており、それ に伴い、心室もバラバラに収縮するため、脈が不規則になります。 心房細動は、発作的に起こる「発作性心房細動」と、慢性的に起こる「慢性心房細動」に分けられます。最初は、「発作性」 に発症することが多いのですが、やがて「慢性」に移行することが多いと言われています。 心房細動自体はそれほど怖い不整脈ではありませんが、脳梗塞の原因となる不整脈ですので注意が必要です。心房が細かく 動くことで心房内に血液の“よどみ”ができることで血栓ができやすくなり、最終的にその血栓が脳に飛んでしまうと脳梗塞 を発症してしまいます。 また、心房細動の中には脈が速いもの(心拍数120~150/分)もあり、放置していると、次第に心臓 が疲れてきて、心臓のポンプ機能が低下し、心不全をきたすこともあります。 頻脈発作の頻度が多い場合には、カテーテルアブレーション(高周波カテーテルアブレーション)による根治が必要です。 カテーテルアブレーションは確立された治療方法で、高確率で根治が可能です。

●徐脈生不整脈(脈が遅くなる病気)と言われたら 徐脈生不整脈で代表的な洞不全症候群、房室ブロックは、心臓の動く回数が極端に低下してしまう病気です。通常心臓は電 気信号で一日10万回以上動いて全身に血液を循環させていますが、心臓の右心房にある刺激伝導系が何らかの原因で障害を 受けてしまい脈が遅くなってしまいます。洞結節と呼ばれる心臓の動く電気信号を出す部分が障害を受けた場合(洞不全候 群)や、電気信号が心臓全体に伝導しない場合(房室ブロック)となった場合に脈が遅くなり、運動しても心拍数が上昇せ ず、悪化すると全身倦怠感や意識消失などが生じます。一方、高齢の方は自覚症状がない場合もあり、健診で初めて指摘さ れることもあります。洞不全症候群、房室ブロックの治療方法としては、ペースメーカー療法が唯一です。体内にペースメー カーを植込み電気信号によって脈をサポートします。植込み手術は局所麻酔で行い、1週間程度の入院が必要です。 最近ではリードレスペースメーカが登場しました。リードレスペースメーカはカテーテルを用いて心臓内に送り込み、小さ なフックで直接心壁に取り付けられ、先端の電極を通じて電気刺激を送りペーシングを行います。従来のペースメーカは、 外科手術で皮下ポケットを設けて装置を植え込み、静脈を通して、リードを心臓内に留置する必要があります。リードレス ペースメーカは、このような皮下ポケットもリードも不要なため、それらに関連した合併症のおそれがありません。また、 外科手術による胸部の傷もなく、外からは装置のふくらみもないため、装置を意識することなく生活できます。

胸が痛い

胸が痛い!? 専門医が解説

症状

  • 冷や汗を伴うような胸の痛みが急におこった。
  • 胸がしめつけられる。
  • 階段をあがるときなど、動いた時に胸の違和感がある。

急性心筋梗塞など緊急を要する病気の場合があります。胸痛の原因には、急性心筋梗塞など緊急を要する病気があるので、急に起こった胸痛が20分以上続く場合には、すぐに医療機関を受診することが大切です。狭心症の確定診断は、高次病院に入院して心臓カテーテル検査によってなされますが、緊急性がない場合は、外来で運動負荷心電図や冠動脈CTなどの検査をまず行い、心臓カテーテル検査が必要かどうかを判断します。狭心症や心筋梗塞と診断された場合、薬物治療、カテーテル治療(冠動脈ステント留置)、心臓バイパス手術のいずれかを、病状に応じて選択します。

息切れ、疲れやすい、胸痛、呼吸困難

息切れがする!? 専門医が解説

症状

  • 軽労働でも疲労、動悸、息切れが起こる。
  • 手足などのむくみがある。

弁膜症は、はじめは弁という一部分の病気ですが、進行すると心筋(心臓を動 かしている筋肉)という心臓全体の病気になります。そのような状態になると、 いくら一部分である弁を取り換えても心筋の障害は回復せず、心臓は元通りに 働くことができなくなります。 また、症状はじわじわと進行していくので、体のほうが慣れてしまい、自覚症 状がない場合もあります。弁膜症は自然に治ることはないので、患者さんの状 態によって内科的治療か外科的治療を選択します。また近年は重症の大動脈弁 狭窄症に対する新しい治療法「経カテーテル大動脈弁治療(TAVI)」という技 術が誕生し、開胸することなく、また心臓も止めることなく、カテーテルを使っ て人工弁を患者さんの心臓に留置します。

突然不安になる

  • 突然強い不安に襲われる。
  • 動悸がする。
  • 息苦しさがある。
  • 冷や汗が出る。
  • めまいが起きる。

突然起こる恐怖感や過呼吸がパニック障害という病気の事があります。そのほかに人が多い場所に出られない、人付き合いが苦手、何回も同じことを繰り返し確認するといった症状が神経症性障害という病気の場合があります。以前は心理的な原因で起こると考えられていましたが、最近では薬による治療で効果が得られることがわかってきています。

気分が沈む

  • 集中力や注意力がなくなった。
  • 自信がなくなった。
  • 将来への希望がなくなった。
  • 眠れなくなった。
  • 食欲がなくなった。

2週間以上続く憂うつな気分は、うつ病の場合があります。心理的な原因がある場合もそうしたものがまったく見当たらない場合も有ります。長時間の仕事が腑引き金になることもあります。うつ病は本人の精神的な羸さでなるものではありません。脳内の神経伝達物質の変化が原因と考えられています。薬物療法や認知行動療法などが有効です。最近は抗うつ薬の副作用が減り治療の負担が少なくなりました。

眠れない

  • 3日以上眠れない日が続く
  • 毎日朝早く目が覚める
  • 昼間に眠気が続く

多くの精神科の病気では不眠が起こります。1日眠れないことは特に問題ないのですが、3日眠れずかえって頭が冴えてくるように感じたときには、精神科の病気の場合があります。
また朝早く目が覚めて眠れないことが続き、気分の落ち込みや、今まであった興味がなくなってきた場合にはうつ病が考えられます。眠れないと思っていても、昼間の眠気がなければ、心配が要らない場合が多いのですが、昼間に眠気が目立つ場合には注意が必要です。何れも精神科で治療が可能ですので、受診をお勧めします。

受付時間 (診察開始8:30〜)
新患/8:10〜11:00 再来/8:10〜11:30
*詳しくは各診療科案内の外来医師担当表をご確認ください。
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