ロボット手術センター
低侵襲手術の革新をもたらす最先端技術
小倉記念病院では、2020年9月より低侵襲で術後の負担が軽減されるロボット支援下手術「da vinciXi」の運用を開始しています。
現在の対応科は、外科、泌尿器科、呼吸器外科、心臓血管外科となっています。
今後さらなる対応手術の増加に対応し、患者さんの手術待機期間の短縮を図るため、2023年9月、当院では2台目の「da Vinci Xi」の運用を開始するとともに、「ロボット手術センター」を開設しました。今後は2台のダビンチを駆使することにより手術室の利用効率が向上し、下記対象手術への迅速な対応や手術スケジュールの柔軟な調整が可能となりました。
■外科
- 対応疾患
- ・胃癌
- ・直腸癌
- ・結腸癌
- ・肝臓癌
- ・ヘルニア
■泌尿器科
- 対応疾患
- ・前立腺癌
- ・腎臓癌
■呼吸器外科
- 対応疾患
- ・肺癌
- ・縦隔腫瘍
■心臓血管外科
- 対応疾患
- ・僧帽弁閉鎖不全
- ・三尖弁閉鎖不全
【2024年9月末現在】

当院では、ダビンチ手術の分野で更なる手術の精度向上と効率化を図るため、ロボット手術センターを開設いたしました。
このロボット手術センターでは手術に関わる医師はもちろん看護師、麻酔科医、臨床工学技士など様々な職種がチームとなり、
円滑に手術を進めるための連携行うことでより質の高い医療を提供することを目的としています。
地域の方々が安心して治療を受けられる環境を提供し、あらゆる健康課題に対処するために今後ともチーム一丸となって取り組んでまいります。
ロボット手術センター長
外科 主任部長 藤川 貴久
年度別 領域別ロボット支援下手術件数推移
【2024年9月末現在】

ロボット支援下手術Q&A
腹腔鏡手術とロボット手術では術後の経過はどちらの回復が早いですか?
腹腔鏡もロボット手術も傷の大きさはさほど変わらないため、術後の経過だけでいえばどちらも変わらないと思われます。
ロボット手術の安全性は大丈夫でしょうか?
ロボット手術が万が一故障した場合は通常手術に切り替えます。そのため、通常手術に迅速・安全に切り替えるためのトレーニングを定期的に受けています。
手術中に停電した場合、ロボットは問題なく動きますか?
ロボットは電気で動いています。病院が万が一停電した場合は非常用電源により電力供給が可能ですので、その間に通常手術に切り替えることになります。
ロボット手術と聞くと先進医療のイメージがありますが保険診療で認められているのでしょうか?
現在保険収載されている手術に関しては保険適応となります。詳しくは上記対象疾患をご覧ください。その他疾患については「医療支援総合サービスセンター」にご相談ください。
開胸、開腹手術の方が視野が広い分安全なのではないでしょうか?
ロボット手術では拡大視効果により細かい作業が可能なので、視野が狭くなるデメリットはさほどないと考えられます。ただし状況に応じて開胸、開腹手術の方が適していると判断される場合はそちらをお勧めする場合があります。
ロボット手術に年齢制限はありますか?
年齢制限はありません。開腹手術、鏡視下手術に耐えられる状態と判断された場合はダビンチ手術を受けることが可能です。併存疾患など患者さんの状態に応じて、担当医が患者さんと十分に相談して決定させていただきます。
問い合わせ
2階7番窓口「医療支援総合サービスセンター」
●月曜日~金曜日 13:00〜17:00
093-511-2000(代表)