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末梢血管ステントグラフト

治療実績

112

(2024.1.31現在)

下肢浅大腿動脈疾患へのステントグラフトが登場

浅大腿動脈疾患とは

浅大腿動脈とは太もものなかを流れる大きな動脈です。その動脈が動脈硬化によって血管がつまり、足の血の巡りが悪くなる病気です。動脈硬化のリスクファクターである糖尿病、高脂血症、高血圧、ご高齢、タバコ等が原因となります。動脈瘤と違い症状がはっきりでてくる病気です。主な症状は、しばらく歩くと足が痛くなって、それ以上歩けなくなる。足が冷たい。足がしびれる。足の色が悪い。足の傷がなかなか治らない。ちょっとした打撲でも傷が大きくなったり、治りが悪い。足の皮膚が黒ずんで欠損し、腐ってくる場合もあります。

末梢血管ステントグラフトとは

この治療は、下肢などにおける末梢血管疾患に対する血管内治療に使用されるステントグラフトです。平成28年2月、本邦で初めて浅大腿動脈における末梢動脈疾患治療の適応を有するステントグラフトが薬事承認を受け、これまで外科的バイパス術が中心に行われてきた長区域の狭窄・閉塞病変において、新たな血管内治療を可能にするデバイスとして注目されています。大きな切開を伴う外科的人工血管置換術に比べ、患者さんの負担を低減することができます。末梢血管ステントグラフトは世界では既に幅広く使用されており、日本でも末梢血管疾患治療における長期予後の改善が期待されています。

対象患者

・慢性完全閉塞病変の方 ・浅大腿動脈の長区間の病変

末梢血管ステントグラフト 実施基準

末梢血管ステントグラフトを用いた治療を行うにあたり、以下の実施基準を遵守することが義務付けられています。

施設基準

施設、設備基準

  • ◉手術室または血管造影室にDSA装置が常設されている体制を有すること
  • ◉心臓血管外科専門医認定機構認定修練施設、脈管学会認定研修施設、CVIT認定研修施設・研修関連施設、IVR専門医修練施設

体制

  • ◉心臓血管外科専門医が常勤していること、又は心臓血管外科専門医が常勤している施設と連携(注1)していること
  • ◉心臓血管外科専門医と共に適応を検討する体制を有すること
  • ◉末梢動脈疾患の創傷治癒の経験を有し管理ができる体制を有すること

注1:連携とは、下肢バイパス手術を含めた緊急外科処置の対応が得られる体制を有することをいう。実施施設は連携対応施設との確認書を浅大腿動脈ステントグラフト実施基準管理委員会に提出し、審査を受けるものとする。

実施医基準

  • ◉IVR専門医、心臓血管外科専門医、心血管インターベンション認定医、又は日本血管外科学会認定血管内治療医
  • ◉使用するステントグラフトについての研修プログラムを受講していること

医師の紹介

循環器内科 部長 曽我 芳光

  • 日本内科学会 指導医 専門医 認定
  • 日本循環器学会 専門医
  • 日本心血管インターベンション治療学会 専門医 認定医
  • 日本心臓リハビリテーション学会 指導士
  • アメリカ心臓病学会特別正会員(FACC)
  • 日本不整脈心電学会

私の専門領域は狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患、足の血流障害である閉塞性動脈硬化症、適切な運動によって心肺機能を高める心臓リハビリです。心臓だけでなく全身の血管を治療しています。「歩くと足が痛い」、「足が冷たい」、「指先がジンジンする」といった症状はありませんか。「歩くと足が重たくなる」のを年のせいだと思っていませんか。それは足の血流障害である閉塞性動脈硬化症かもしれません。閉塞性動脈硬化症は病状によって壊疽、下肢切断に至る可能性のある病気です。しかしABIという簡単な検査で診断できます。歩くことは健康の源。気になる方は是非ご相談ください。

受付時間 (診察開始8:30〜)
新患/8:10〜11:00 再来/8:10〜11:30
*詳しくは各診療科案内の外来医師担当表をご確認ください。
休診日
土・日曜日、祝日、年末年始

〒802-8555
福岡県北九州市小倉北区浅野3丁目2-1

093-511-2000(代表)