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ラパ肝

治療実績

200

(2020.11.30現在)

腹腔鏡下肝切除の適応疾患

  • ・肝臓由来のがん(肝細胞がん、肝内胆管がん)
  • ・転移性肝腫瘍(大腸がん由来が多い)
  • ・良性疾患:肝内結石症、巨大血管腫など

手術を受ける患者さんにとって、安全かつ確実に手術を行うことが重要です。がんの大きさや場所、肝硬変の有無に加え、患者さんがもつ基礎疾患(心臓病や脳卒中、肺の病気など)にともなう手術リスクも考慮して腹腔鏡手術の適応を決めています。

開腹手術の場合

肝臓はおなかの中の最も頭側に位置し、右の肋骨に覆われ、横隔膜に固定された臓器です。安全に手術を行うためには、十分に肝臓が見える状態で操作を行う必要があるため、開腹手術ではどうしても25-40cmくらいの大きな切開が必要であり、時には肋骨の間を切り開く必要があります。

逆L字切開

逆十字切開(ベンツ切開)

腹腔鏡下肝切除術のメリット

腹腔鏡手術においては数ヶ所の小さな穴から手術を行うため、傷が小さくてすみ、疼痛も軽減されます。その分手術後の回復が早く入院期間も短い(通常4-8日)ため、患者さんの負担が少ない手術といえます。腹腔鏡を利用して近接した映像を見ながら手術を行うことになるので、開腹手術での視野と比べて拡大された視野で観察することができます。それにより、微細な解剖を把握しながら精密な操作が可能となります。また開腹手術ではお腹側から見下ろして手術を行うことになりますが、腹腔鏡では通常の開腹手術では見ることができないような、背側から覗き込むような視野も得ることができます。とくに肝臓の手術においては、お腹を大きく開けても視野が十分に得られない場合もあるので、 腹腔鏡を用いることで本来見えにくいはずの背中側の視野が得られるのは非常に有用です。

外科の特徴

75%が腹腔鏡下

ラパ肝の全国的な実施率は25%に留まり、難易度の高い腹腔鏡下系統的肝切除はわずか10%で、限られた施設でのみ行われているのが現状です。当院では低侵襲なラパ肝にも積極的に取り組んでいます。

血液サラサラのお薬にも対応

当院でがん手術を受けられる患者さんの約50%が血液サラサラのお薬を服用しています。出血・脳梗塞ともにリスクの少ない外科手術を提供します。

透析患者さんにも低侵襲治療を

他病院で手術を断られるような透析患者さんに対しても、低侵襲手術が提供できるように取り組んでいます。

ダビンチによるロボ肝を

手術支援ロボットダビンチを用いた肝切除術を2022年に本格稼働させるため、2021年よりその準備を進める予定です。

医師の紹介

外科 主任部長 藤川 貴久

Profile

  • 日本外科学会 指導医 専門医 認定医
  • 日本消化器外科学会 指導医 専門医
  • 消化器がん外科治療認定医
  • 日本肝胆膵外科学会 高度技能指導医 評議員
  • 日本内視鏡外科学会 技術認定医 認定医 評議員
  • 日本臨床腫瘍学会 指導医 がん薬物療法専門医
  • 日本癌治療認定医機構 暫定教育医 認定医
  • 臨床研修指導医
  • アメリカ外科学会正会員(F.A.C.S.)
  • ロボット手術術者資格取得医
  • 医学博士

外科 部長 古谷 卓三

Profile

  • 日本外科学会 専門医
  • 日本消化器外科学会 認定医
  • 日本内視鏡外科学会
  • 日本臨床外科学会
  • 日本大腸肛門病学会
  • 医学博士
受付時間 (診察開始8:30~)
新患/8:10~11:00 再来/8:10~11:30
*詳しくは各診療科案内の外来医師担当表をご確認ください。
休診日
土・日曜日、祝日、年末年始

〒802-8555
福岡県北九州市小倉北区浅野3丁目2-1

093-511-2000(代表)