病院長挨拶
Leadership
病院長腰地 孝昭
市民のいつもの幸せな暮らしを守る・地域社会になくてはならない病院に
令和7年(2025年)は昭和100年に当たる年です。小倉記念病院はそれより前の大正5年(1916年)に創設され、抗生物質もCTも無い時代から近代医学の最先端の医療を市民に届けてきました。その願いは、市民の平穏な日々の暮らしと命を守ることにあり、それが当院の理念でもあります。
北九州市貴船から小倉駅に程近い浅野に新病院を移転してから15年が経とうとしています。この間にも社会情勢や医療情勢が刻々と変化し、コロナのパンデミックも経験し乗り越えました。その中で当院は、1980年代から今日に至るまで循環器系の治療に於いてはトップレベルの症例数と治療実績を有して国内をリードしています。また、脳神経外科における血管内治療や腎臓疾患での腹膜透析など広義の循環器系疾患にも強みを有しております。この分野の治療が一層安心して受けて頂けるように、今後もたゆまぬ努力を続けてまいります。
また、当院は「循環器の小倉記念病院」だけでなく、血液、泌尿器、呼吸器、消化器、頭頸部など広い範囲でのがん治療にも力を入れています。とくに今年からはがん治療の有力なツールである放射線治療(IMRT)も導入され、集学的ながん治療が可能となりました。さらに、手術ロボット(daVinci)も2台体制で低侵襲の手術がいつでも可能です。
さて、医療は電気・水道や道路・鉄道などと同じ、日常生活にはなくてはならないインフラであり社会的共有資本です。世界に目を向ければ、人の命を簡単に奪う戦争が止むこと無く繰り返され、経済戦争、地震や洪水などの自然災害、少子高齢化、労働力人口の減少など問題は山積しています。私たちは医療の世界でしか力を発揮できませんが、健康という何物にも代えがたい宝物を守る力があります。そのことで患者さんの心と体の痛みを救済し、地域社会に無くてはならない病院で有り続けたいと願っています。
幹部紹介
LeadershipFor the patients,not for myself

副病院長
安藤 献児
当院は1982年に冠動脈に対して日本初の経皮的冠動脈形成術(PCI)に成功し、国内有数の治療実績を積み重ねてきました。
循環器疾患のすべての領域において日本をリードする存在であるとの自負のもと、最善の高度先進医療が提供できるよう1人1人の患者さんと向き合い、すべての職員が一致団結して地域に貢献できるよう取り組んでまいります。
高度ながん治療・急性期治療を全ての患者さんに

副病院長
藤川 貴久
当院では高リスクの動脈硬化性基礎疾患を有するがん患者さんや緊急手術を要する患者さんを治療する機会が多く、より安全で手際の良い低侵襲手術を目指す中で積極的にロボット支援手術を導入してきています。現在、胃がん、大腸がん、肝臓がん、前立腺がん、腎臓がん、肺がんなどのがん治療に加え、弁膜症に対する心臓手術もロボット手術を積極的に適応しております。「仏心鬼手」、「やさしい心」を強く持ちつつ日々の高度な手術を提供できるよう心掛けていますので、お気軽にご相談ください。
24時間365日、安心の脳卒中・脳神経外科医療を

副病院長
波多野 武人
当院の脳神経外科・脳卒中センターは、北九州市の救急医療体制における脳神経外科応需施設として、24時間365日、万全の受け入れ体制を整えております。最新の設備を備え、スタッフ一丸となって質の高い医療の提供に努めております。特に脳卒中診療においては、国内屈指の迅速かつ最善の治療を提供できる施設として、高い評価をいただいております。脳卒中センター長兼副病院長として、地域の皆さまや各医療機関とのコミュニケーションをさらに密にし、安心と信頼をいただける病院づくりに邁進してまいります。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
高い技術と優しい心の看護の推進

副病院長 兼 看護部長
後藤 明子
創立100周年を超える病院で、諸先輩方が築かれた看護の根底には、時に患者・家族・地域の方々そして自分の家族や友人など取り巻く「ひと」に、しなやかにそして優しく接し、寄り添うことだと私は考えております。小倉記念病院の看護師一同、周囲への感謝や思いやりを持って寄り添うことが出来るよう、更なる発展と地域への貢献に努めてまいります。
時代に対応し、常に進化し続ける

副病院長 兼 事務長
中井 栄治
「患者さん、地域、職員の幸せを追求する」という経営理念を実現するためには、「最先端を担う高度医療へ積極的な投資を実施すること、更に、職員の意欲・能力を高める制度・組織を築くこと、そして、それらの力を統合させ、患者さんサービスを常に向上させること」が不可欠です。
時代に対応し、常に進化し続ける組織体制を目指してまいります。