末梢血管インターベンション専門修練医

Peripheral intervention

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小倉記念病院 循環器内科部長
曽我 芳光

1教育体制

当院の特長は、豊富な末梢血管インターベンション症例数と血管外科とのコラボレーションです。当院では血管外科の先生とコラボレーションしながら、豊富な症例数の中から患者の状態に応じた治療を相談して行っています。
末梢血管インターベンション: 当院では年間600〜700例の症例を経験できます。当院で行う末梢血管インターベンションで取り扱う血管は多岐にわたります。基本的には下肢動脈(腸骨動脈、大腿膝窩動脈、膝下動脈)が多いですが、その他に鎖骨下動脈、腎動脈のインターベンションも積極的に行っています。静脈のインターベンションとして下大静脈、鎖骨下静脈や上腕静脈、肺高血圧患者に対する肺動脈形成術もおこなっております
また、コイル塞栓術(腎動脈瘤、脾動脈瘤、ステントグラフト前の内腸骨動脈コイル塞栓、ステントグラフト後のエンドリークに対するコイル塞栓)も行っております。
担当医となれば、末梢血管インターベンションのメインオペレーターとともに症例に入っていただき、助手を務めながら基本的なやり方や道具、治療の流れを学びます。ある程度の症例を経験すれば、メインオペレーターとともにオペレーターとして実際に手技をして頂きます。実際の手技の中で、ワイヤーの操作感やバルーン拡張やステントの展開を繰り返し経験することで感覚を磨いていきます。

2到達目標

① 経験症例年間100例以上

今まで1回も末梢インターベンションをしたことがない方からでも大丈夫です。まずは末梢動脈疾患の担当医となって頂き、まずは末梢動脈疾患全体の理解を深めて頂くと同時に、ある程度の見学期間を経て、実際の上級医とともに手技をしていただきます。見学期間は経験に応じて適宜調整しますが、なにごとも経験が大事ですので積極的に治療には参加いただいております。術者、第一助手を含め年間100例以上を目標とします。

② 創傷治癒を学ぶ

月曜から金曜まで毎朝8時半ごろから行っています。血管外科の先生方と一緒にCLI患者を中心に回診します。足趾や創部の洗浄・消毒を行い、ガーゼ交換や包交といった基本的な処置を学びます。創傷治癒の過程を経験することで、状態に応じたアセスメントができるようになることを目指します。

③ 学会発表、論文作成

学会発表や論文作成は、今までの治療が正しい方向に向いているかどうかを確認する良い機会だと考えており積極的にサポートしています。テーマに関しては、こちらから提示する場合と自分自身が興味を持ったものを研究する場合があります。年間1回以上の国際学会の参加や1編以上の英文での論文投稿を目標にしています。

④ その他

「CVIT専門医も取得できるように、冠動脈インターベンションもしたい」や「創傷治癒を中心にしたい」「手技を中心にしたい」「論文を書きたい」など希望に応じて適宜調節しますので、遠慮なく申し出てください。

3自身の修練医時代

私がはじめて末梢インターベンションにであったのは2001年でした。
当時の小倉は、冠動脈インターベンションのメッカであり末梢動脈インターベンションに興味がある人は少なく、冠動脈インターベンションが終わった後に夕方から、木村剛先生(京都大学循環器内科教授)と小田代敬太先生(九州大学准教授)が2人でされていたのを覚えています。小倉に来たばかりの私は、小田代先生に言われ手伝うようになったのがはじまりです。その頃、冠動脈インターベンションの敷居は高かったのですが、末梢動脈インターベンションは高くなく、比較的なんでもやらせて頂きすぐに興味を持ちました。今と比べると病変はシンプルでしたが、それでも当時年間100例ぐらいは行っており、自分自身の礎になっていると思います。自身の経験からも若い頃に多くの症例を経験することは重要であると考えており、いろんな手技に積極的に参加してもらっています。

4メッセージ

末梢血管(特に下肢)においては、デバイスの進歩と成績の向上からインターベンションの需要が高まってきています。また、冠動脈インターベンションの技術や考え方も応用できることから、先生方がこの分野で果たす役割は少なくないと考えます。多くの症例と経験から先生方のキャリアパスの中で必要なものを必要なだけ小倉から手に入れて頂ければ幸甚です。ますは連絡頂き、可能なら見学に来て雰囲気を肌で感じて頂ければと思います。
たくさんの方と一緒に仕事ができることを楽しみにしています。