すべては「患者さんのために」という
情熱、強い使命感

小倉記念病院は1916年(大正5年)に創立して以来、永きにわたり地域の中核病院としてその大きな役割を担ってまいりました。当院は平成28年6月に創立100周年を迎えましたが、次の新しい100年に向かって、「より信頼される病院」を創っていかなければなりません。小倉記念病院はこれからも変わらず「やさしい高度医療」で地域を支えていきます。高度医療というと、優れた医療技術、先進の医療機器を駆使するといったイメージの反面、「技術は高いが冷たい、画一的、忙しい」といったマイナスイメージもつきまといます。医療の技術は日進月歩ですから、常に最新かつ質の高い医療を提供していくのは当然ですが、私たちは常にそこに「心」がある医療を目指しています。質の高い医療を提供するのに最も大切なのは、そこで働く「人」です。どんな高度な技術やシステムもすべて「人」を介して提供するのが「医療」であることは言うまでもありません。患者さんが私たち医療人に期待することは何でしょうか?素晴らしい医療技術や高い知識・豊富な経験に裏打ちされた判断力、安全性、優しさ、丁寧な説明、接遇、責任感など枚挙に暇がないと言えるでしょう。しかしそれらはすべて「患者さんのために」という情熱、強い使命感から発するものです。どんな先進の医療機器や立派な建物があっても、そこで働く職員がこの情熱を失ったら、患者さんの信頼や安心を得ることは到底できません。そしてそれは医療従事者に限らず、小倉記念病院で働くすべての職種にいえる共通言語です。私たち小倉記念病院の最も大切な資産は「人」です。当院の理念である「3つの幸せ」は、職員ひとりひとりが日々いきいきと働けて幸せになることが、患者さんの幸せに繋がり、ひいては地域の幸せに貢献できるという考え方です。この私たちの理念に共感いただき、これからの100年のスタートを担う人財として一緒に小倉記念病院を支えるスタッフになって共に働き、喜びを分かち合えたら、こんなに嬉しいことはありません。

小倉記念病院 病院長 腰地 孝昭