不整脈専門修練医

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循環器内科
永島 道雄

教育体制

豊富な症例数、最新の医療機器、幅広い不整脈の知識を吸収

当院は、不整脈専門施設に認定されており、不整脈に関する基本的な知識を身につけ、現在の不整脈治療に関する経験を積むことができる体制が構築されています。不整脈治療に必要となる電気生理検査およびカテーテルアブレーション、デバイス植え込みに必要な手技について研修を行っていただきます。
当院では、心臓電気生理検査(EPS)およびカテーテルアブレーションが年間約800例、ペースメーカ、ICD、CRT-D等のデバイス植え込み術を年間約500例施行しており、不整脈に関する侵襲的治療のみならず、心電図の読影、不整脈に関するコホート研究、臨床治験を通じて幅広い不整脈の知識を吸収できることが当院の特徴です。
実際には循環器内科一般病棟や緊急病棟の入院患者の受持ちを担当しながら、重症不整脈の診断と治療の習熟を目的として心不全、虚血性心疾患、心筋症、遺伝性不整脈疾患(QT延長症候群、ブルガダ症候群など)にともなう不整脈の病態把握・診断および治療方針の決定をスタッフとともに行います。また薬物療法、カテーテルアブレーション、デバイス植込みを含めた集約的治療の適応評価と実践を行います。
当院の不整脈診断・治療用の診療機器は,3D mapping systemとして、CARTO、NAVIX、RHYTHMIAが使用可能であり、クライオバルーンを含めたバルーン・テクノロジーを用いた不整脈治療も行っています。器質的心疾患に伴う心室性不整脈に対する治療も積極的に行っており、その治療方針についても研修が可能です。

到達目標

不整脈専門医として独り立ちを目指す

当院は心臓血管専門病院として長い歴史があり、経皮的冠動脈形成術、心臓カテーテル不整脈治療、末梢血管治療術、構造的心疾患治療、心不全治療からなり、各部門でそれぞれ専門修練医を募集しています。不整脈専門修練医としてEPS・アブレーションでは、指導医のもとカテーテル手技を身につけ、2年間で基本的なカテーテルアブレーションを、独力でできることを目標に研修を行います。電位の解析装置やプログラミング刺激、3次元マッピング装置等を理解し、実際の不整脈のメカニズムや至適治療部位を診断できるよう学びます。
また、デバイス治療に関しては、適応と疾患について学び、植え込み型ループレコーダー、ペースメーカ、ICD(S-ICD)、CRT-Dなどの手術にも参加し、その手技を学びます。またICD、CRT-Dのデータの読み方、作動時の対処方法などを身につけることを目標としています。
実際の不整脈治療に必要と考えられる、基礎知識から重症不整脈への治療ストラテジーなどを学び、不整脈専門医としての経験を積めることが特徴です。

循環器内科
福永 真人

自身の修練医時代

1つの疾患に偏ることなく、幅広く学べる

私の修練医時代は虚血性心疾患と不整脈の2足のわらじを履くことから始まりました。
午前はCAG/PCIを行い、午後にはEPS/カテーテルアブレーションを行い、その合間にペースメーカ植え込みを行うなど、毎日が組み合わないジグソーパズル状態の忙しさではありましたが、”2次元の透視・mapping画面を元に3次元の構造を意識しながらカテーテルを操作する”という基本はどの手技に関しても共通していることだと思います。その意味では各分野の経験は活きているものの、専門修練医のコースは1つの分野の手技に打ち込めるという意味では羨ましく思います。
当院の特徴としては、1つの疾患に偏ることなく、幅広く学べることにあると思います。例えば、心室性不整脈に関しても、虚血性心疾患の治療やCRTを積極的に行なっていることから、心室頻拍のアブレーションの症例も多く経験することができます。VT storm, 心臓デバイス感染などの重症患者さんを治療し、元気に退院してもらえるようにすることは簡単ではありませんが、大きな喜びと達成感を味わえると思います。
また、器材面に関してもクライオアブレーションやCARTO, EnSite, RHYTHMIAの3つのシステムを、自分の思うbestな適応で扱えることはメリットだと思います。

希望者へのメッセージ

2年間で独り立ちできることは十分に可能

幅広く不整脈治療に対する研修を行えるようにサポートしたいと考えています。ただし、手取り足取り教えて欲しい、というタイプの方は当院での研修には向かないと思います。自ら学ぶ姿勢があり、スタッフとのdiscussionを通じて、共に学んで行くタイプの方なら大きなチャンスがあります。当院の業務はhigh volumeをこなすために無駄を大きく省いていますが、その中でのClinical Questionがあれば、それを元に臨床研究を行うことに対する理解があり、臨床統計に明るいスタッフとも相談しながら、実現する素地があります。また、技術面に関してもそれぞれの力量に合わせて、ステップを踏みながらではありますが、2年間で独り立ちできることは十分に可能だと思います。また、虚血性心疾患やストラクチャーチームとの垣根が低いので、多くのことを貪欲に学びたい方には最適の研修先です。共に学び合える方の応募をお待ちしております!!