看護部

Nurse

【医師から見た看護師】

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チーム医療での看護師の役割

脳の疾患では、言葉の障害がでたり、病気の自覚ができなくなったりして、多くの患者さんは適切に自分の希望を伝えることができなくなります。医師が診察しても、本当に患者さんの訴えが引き出せているかわからないこともしばしばあります。患者さんや家族の近くで最も多くの時間を過ごす看護師さんの役割は大きく、看護師さんの観察で得られた情報が私たちの判断の中心になります。それらの観察をもとに、看護師、医師、セラピスト、薬剤師、ソーシャルワーカーなど多職種が協力して、薬・手術・リハビリなどの治療方針、在宅までの道すじや再発予防など、患者さんの病気や今後の生活全体を考えていきます。

患者さんの微妙な変化に対応

救急外来、脳卒中治療室や脳外科病棟で患者さんを一番近くで見ている看護師さんにはいつも助けられています。脳外科の疾患、特に脳卒中は病棟で患者さんが急変することが稀では有りません。急変するといっても、血圧や呼吸など、バイタルサインに変化がでることもありますが、脳の場合は、突然意識が悪くなる、言葉がでなくなる、など、モニターではわからないような症状が突然出現することがあります。患者さんの微妙な変化に看護師さんが気づいて急変を前もって回避したり、急変をすばやく発見して、医師と一緒に適切な治療を行って,患者さんの予後を良くするために頑張ってもらっています。