緩和ケア・精神科
Palliative care・Psychiatryがん・悪性疾患
症状
痛み
気持ちのつらさ
せん妄
息苦しさ
吐き気 など
治療
がんや悪性疾患に伴う症状の緩和ケアは、日本医師会や日本緩和医療学会が多くのエビデンスに基づいた治療マニュアルを作っています。当科では基本的にはそうしたマニュアルに則りながら、それぞれの患者さんご家族にあった治療、対処を行っています。
うつ病
症状
抑うつ
興味が無くなる
不眠
食欲不振
死にたくなる など
治療
うつ病は気持ちの問題で起こるのではなく、脳内の神経伝達物質に障害が起きた病気です。抗うつ薬はこうした障害を改善してくれます。また脳に負担をかける生活習慣もうつ病の要因となることが知られています。それらを改善する精神療法、環境調整も有効です。
神経症性障害、ストレス関連障害
症状
不安
わかっているのに確認を何回も行う強迫行動
対人恐怖
強いストレスに引き続いて起こってきた精神的な変調
治療
うつ病と同じく不安や強迫行為もそのかなりのものが、脳内の神経伝達物質の変調で症状が起こってきていることがわかってきました。そうした変調を改善する薬物が知られています。またカウンセリングなどの精神療法も有効です。
認知症、せん妄
症状
物忘れ
検査
X線CT
MRI
SPECT
治療
物忘れが重症となり、日常生活に支障が出る場合です。数時間から数日で症状が起こり、1日のうちでも波があるせん妄と症状が長く続く認知症があります。時にはうつ病が認知症と間違われていることもあります。せん妄は原因を見つけ治療すれば多くが回復します。認知症には進行を遅らせる薬があります。環境を調整することや心理的なサポートも生活の質の向上に役立ちます。
統合失調症
症状
誰も居ないのに声が聞こえる
ありえないようなことを考えてしまう
日常生活がだらしなくなる
人付き合いがなくなる
治療
脳内神経伝達物質、特にドーパミンの関与が考えられている疾患です。思春期以降、多くは若い人に症状が現れます。近年症状が軽くなってきているといわれます。以前は入院治療が中心でしたが、薬の開発も進み外来だけで治療を続けられる方も増えてきました。デイ・ケアなどで対人関係のトレーニングを行うことも有効です。
発達障害
症状
コミュニケーションが取れない
特定の科目の勉強ができない
注意が散漫
治療
脳の発達の部分的な遅れが想定されています。一部には治療薬が開発されているものもありますが、治療の中心は患者さん本人だけでなく周囲の人も含めたトレーニングです。フラッシュバックなどの二次障害によって生じた症状も治療の対象となります。