整形外科
Orthopaedic surgery変形性膝関節症・変形性股関節症
症状
軽いときは歩行時や立ち座りでの関節の痛み。進行すると歩行が不自由になり、安静時にも疼痛を生じることがあります。
検査
X線撮影
MRI検査
CT検査
治療
軽症の場合は消炎鎮痛剤やサポーター、リハビリで経過をみます。中等症以上の場合はヒアルロン酸やステロイドの注射を行います。これらの治療が有効でない場合は手術を検討しますが、関節鏡によるデブリドマン、骨切り術による変形矯正、人工関節置換術などから病状に応じて選択します。
設備
関節鏡手術器械
バイオクリーンルーム(人工関節手術で使用)
頚椎症・手根管症候群・肘部管症候群
症状
手(上肢)の機能にかかわる神経が圧迫され、対応する部位に痛みやしびれ感を生じます。進行すると手指を使う作業に不自由が生じます。
検査
X線撮影
MRI検査
神経伝導速度検査
治療
神経が圧迫されている部位を、診察所見および画像診断等で絞り込みます。内服薬が効果的な場合もありますが、進行する場合には手術を行って神経の圧迫を解除する必要があります。透析患者さんには手根管症候群を生じることが多いことが知られています。
腰部脊柱管狭窄症・腰椎椎間板ヘルニア
症状
下肢に分布する神経が腰椎レベルで障害され、痛みやしびれ感を生じます。腰部脊柱管狭窄症では、しばらく歩くと下肢症状が出現し、座って休む必要があるのが特徴的です(間欠性跛行)。
検査
X線撮影
MRI検査
脊髄造影検査
治療
軽症の場合は鎮痛剤、プロスタグランジン製剤で症状が緩和することが多いですが、歩行困難が顕著な場合はブロック注射、手術を検討します。
(平成26年現在脊椎手術は当院脳神経外科あるいは他院整形外科と連携して対応しています)
手指の腱鞘炎(ばね指)
症状
局所の疼痛だけでなく、指の屈伸の途中で引っかかりを生じることがあります(ばね指現象)。手を使う作業をされる方に多い傾向はありますが、該当しない方でも起こすことがあります。
治療
腱鞘の狭窄部位を確認し、消炎剤を注入すると改善することが多いですが、効果が不十分な場合や一時的な場合には、腱鞘切開術を行います。通常は局所麻酔で行い入院は不要です。
四肢の骨軟部腫瘍
症状
四肢のしこり
検査
X線撮影
MRI検査
CT検査
治療
四肢のしこりが気になる場合は整形外科で診察を受けてください。小さなものは経過観察したり、摘出して病理診断を行います。大きさや画像所見により悪性腫瘍が疑われる場合には、骨軟部腫瘍の専門医による治療が望ましいため、画像などを持って紹介受診していただくこともあります。