治療実績
111件
(2023年実績)
rt-PAで治療が困難な患者さんへ、カテーテルによる脳血管内治療を行う。
脳梗塞に対する血管内治療
脳梗塞は、脳血管が詰まることによって血液が流れなくなり、脳に酸素や栄養などが届かなくなって脳細胞が死んでしまう病気です。この血管を塞いでいる「血栓」を溶かして、血液が再び流れるようにするのが、「rt-PA療法」です。この治療法には発症4.5時間以内に治療を開始しなくてはならないなどの制約があるため、条件に当てはまらず治療に使えなかったりする適応外の患者さんやrt-PAでは効果が見られなかった患者さんの命を救う次の手段として、脳血管内治療というカテーテルを用いた治療があります。
写真・動画提供/日本メドトロニッック
治療方法
脳梗塞の血管内治療は、発症後8時間以内の患者さんが対象となります。カテーテルという細い管を足の血管から挿入して、頭の中の脳血管へ進め、血管を塞いでいる血栓を回収し、閉塞した脳血管を再開通させます。 脳梗塞超急性期の脳血管内治療は、手技的複雑さや脳の脆弱さのために、冠動脈疾患における血管内治療と比べて開発が遅れていましたが、近年になり専門の脳動脈血栓回収機器が開発され、治療効果を高めています。動画はステント(網目の筒)を血栓にめり込ませ、血栓を網目に絡めつつ取り除く機器で、当院で最も多い血管内治療方法となっています。
[脳卒中センター]
6名の日本脳神経血管内治療学会 指導医・専門医・実施医
血管内治療は、rt-PAが無効もしくは適応外の患者さんに活用できることから、死亡リスクの高い脳梗塞患者を救える治療法として期待されています。ただし、これらの治療は、足の血管から挿入したデバイスを、頭蓋内で梗塞を生じた血管まで挿入した上で行われるもので、血管を傷つけてしまうリスクが常に伴い、特別な技術が必要となります。その技術を担保するのが「脳神経血管内治療専門医」です。当院には6名の日本脳神経血管内治療学会 指導医・専門医・実施医が在籍しています。
脳梗塞超急性期の脳血管内治療は、手技的複雑さや脳の脆弱さのために、冠動脈疾患における血管内治療と比べて開発が遅れていましたが、近年になり専門の脳動脈血栓回収機器が開発され、治療効果を高めています。動画はステント(網目の筒)を血栓にめり込ませ、血栓を網目に絡めつつ取り除く機器で、当院で最も多い血管内治療方法となっています。
脳神経外科
主任部長 指導医
波多野 武人
脳神経外科
副部長
小倉 健紀
脳神経外科
副部長
宮田 武
脳神経外科
副部長
阿河 祐二
脳神経外科
中澤 祐介
脳神経外科
森田 隆雄