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FLOW CIVERTER SYSTEM

治療実績

247

(2023.12.31現在)

リードレスペースメーカ 2017.9 START

治療困難とされていた脳動脈瘤に対する新しい血管内治療デバイス

脳動脈瘤とは

脳の動脈のある部分がコブ状に膨らんだ状態。これを脳動脈瘤といいます。この脳動脈瘤が破裂すると、脳を包んでいる「くも膜」という膜の内側に出血します。これがくも膜下出血です。いったん、くも膜下出血が起こると、治療を行っても多くの方が亡くなったり、後遺症が残り、社会復帰できる方は3人に1人です。最近は、MRIなどの検査により、破裂してくも膜下出血を起こす前に脳動脈瘤が発見される機会が増えてきました。破裂する危険性の高い脳動脈瘤が見つかった場合、破裂によるくも膜下出血が起こる前に治療を検討する必要があります。

これまでの治療法

脳動脈瘤の治療には大きく分けて、開頭手術と血管内治療の2種類があります。開頭手術は外科的手術で、クリップで瘤の根元部分を挟み血液の流入を遮断します。血管内治療は、脚の付け根などの血管から挿入したカテーテルを通して金属でできた柔らかいコイルを瘤の中に詰める「コイル塞栓術」が主流でした。

FLOW DIVERTER SYSTEMとは

新しい治療方法が、フローダイバーターステントによる血管内治療です。非常に網目の細かい金属メッシュのステントを脳動脈瘤の入り口を覆うように血管の中に留置し、脳動脈瘤内への血液流入を減らすことで、脳動脈瘤内の血液が血栓化して脳動脈瘤そのものを縮小させてしまう方法です。この治療では、多くの患者様で脳動脈瘤自体を触らずに治療を行うことができます。

執刀医

2015年10月から正式に国内でも治療を行えるようになりましたが、この治療は脳血管内治療、特に脳動脈瘤に対する血管内治療およびステント支援脳動脈瘤塞栓術の十分な実績を有する脳血管内治療専門医が行う必要があるため、2017年10月末現在で全国43施設のみが行える治療法となっています。

対応診療科

脳神経外科 主任部長 波多野 武人

  • 京都大学医学部臨床教授
  • 日本脳神経外科学会 専門医 代議員
  • 日本脳卒中学会 専門医 幹事
  • 日本脳神経血管内治療学会 専門医 指導医 九州地方会幹事
  • 日本神経内視鏡学会技術認定医
  • 日本脳卒中の外科学会 指導医 専門医 代議員
  • 日本心血管脳卒中学会 評議員
  • 日本脳神経外科コングレス

脳卒中(脳梗塞やクモ膜下出血)の原因となる脳血管障害を最も得意としますが、脳腫瘍、外傷、顔面痙攣に対する機能的外科など脳神経外科の多くの分野で最善の治療が提供できるよう研鑽を積んでまいりました。充実した検査・治療機器に加え、医師のみではなく患者様に関わる全てのスタッフがより良い治療を提供すべく日々努力を重ね、特に脳卒中においては国内で最も信頼される施設の一つに成長しています。脳卒中のみでなく脳神経外科の多くの疾患で予防や早期治療が大切です。ご心配なことがあれば早めにご相談ください。

受付時間 (診察開始8:30〜)
新患/8:10〜11:00 再来/8:10〜11:30
*詳しくは各診療科案内の外来医師担当表をご確認ください。
休診日
土・日曜日、祝日、年末年始

〒802-8555
福岡県北九州市小倉北区浅野3丁目2-1

093-511-2000(代表)